英語を勉強するのが好きなひとのブログ

英語の勉強で四苦八苦する様をお伝えするブログです

英検1級を申し込んでしまいました

はじめに

 

 英検1級の試験に申し込んできました。思いついた昨日の今日でいきなりかよという感じですが、自分のなかで英語の勉強熱が高まっていることもあって、思い切って振り込んできてしまいました。

 ということで、今日は英検1級の試験を分析しつつ受験日までの戦略を練っていきたいと思います。

 

 

 

1.試験の概要  

 

 まず自分が申し込んだものは、英検2016年度第3回検定というものです。

 ここでちょっとしたこぼれ話なのですが、メジャーな国際英語資格試験の1つである TOEIC はほぼ毎月やっているのに対して、和製英語資格試験の代表選手である英検は年に3回しかありません。なので、英検は中学校や高校、塾なんかではさかんに宣伝されていて、なんだかいつでも受けられる印象を抱かれやすいのですが、実は受けたいと思ったタイミングで受けられとも限らないんですね。それもあって、申し込まずに後から「受けておけばよかったな~」とぐちぐち考えるよりは、まあ落ちることを覚悟のうえで経験値を得るために受けてみようと思い立った次第です。

 さて話を戻しますと、自分が受ける予定の英検1級の試験は2本立てで、リーディング・ライティング・リスニングの3技能の試験を合わせて1次で行い、2次試験ではスピーキングのみが試されるというものになっています。試験日は1次試験が2017年1月22日、2次が2月19日。ですが、そもそも1次で基準点に満たなければ2次を受ける権利が発生しないので、今から2次のことを考えてもしょうがないでしょう。

 ということで、目下自分が気にしなければいけないのは1次の1月22日になります。試験当日まで残りちょうど40日、6週間弱というところでしょうか。時間はあると言えばあるような状態だと思うので、戦略を練って臨みたいと思います。

 

2.試験の内容と目標正答率、目標正答数

 

 さてその1次試験の内容なのですが、英検の公式サイトを参照しながら考えていきましょう。

 まず考えなければいけないのは、配点と合格基準点です。なんとちょうど今年度から、英検は配点に変更がかけられています。*1 

 ポイントは2つあって、まず1つ目は問題数に関わらず1技能当たりの満点が同じになっているということです。1級の試験で言えば、各技能は1技能あたり850点ですので、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能はそれぞれ各850点満点、全体で3400点満点となります。

 そして2つ目のポイントは、同一技能内における各問題の配点はすべて同じという仕様です。これは、例えばもしリーディングの問題が全部で10問だったら、単語問題だろうが長文問題だろうが内容に関係なく1問85点の配点になるということです。

 で、気になる1級の合格基準点ですが、1次試験の基準点はまさかの2028点!

 一瞬なんだかよくわからないのですがよく考えてみると、1次試験は3技能で行うので、満点は2550点。2550点中の2028点です。正答率で考えるとおよそ79%以上正解しなければ合格基準点には達しないということになります。

 なんという恐ろしい試験なんでしょうか。自分で計算して後悔しか感じないのですが、まずは正答率79%以上にのせないことには始まらないので、最低ラインである80%に到達するということを全体の目標にしたいと思います。*2

 さて、全体の正答率の目標が立ったので、次はその正答率を満たすためにそれぞれの技能の試験でどれぐらい正解すればいいかを考えることにします。英検の公式サイトで公表されている「1次試験の内容」を参照しながらこれを計算すると次のようになります。*3

 

  • リーディング 全体:41問 / 必要な数:33問 / 落せる数:8問
  • ライティング 自由英作文1題 
  • リスニング   全体:27問 / 必要な数:22問 / 落せる数:5問

 

 もう、本当にシビアな数字が並んでいますね。リーディングとリスニングはそれぞれ落とせる問題の数が極端に少ないので1つのミスが命取りになりかねないですし、ライティングに至っては850点の自由英作文が1題あるのみです。凶悪な試験だなとしか言いようがありません。

 

3.リーディング・ライティングの時間配分

 

 正答数についての目標が点てられたので、あとは時間配分を決めて終わりにしたいと思います。が、リスニングに関しては時間配分も何も、みんな泣いても笑っても同じラストの30分間という時間でしか使えないのでここでは考えません。

 対して、時間配分について作戦を立てないとどうしようもない状態に陥りそうなのが、リーディングとライティングです。この2つの技能の試験は、試験時間が合わせて100分ということになっています。一見するとたっぷり時間があるように見えるのですが、内容を考えるとそうでもありません。

 まずライティングの自由英作は、200から240ワードという指定がされています。これは、日本語にするとだいたい400字強くらいに相当すると思います。*4 

 さあそこで、小論文400字と言われてどのくらい時間がかかるかは人によるとは思いますが、自分は本音では1時間は欲しいところです。これには理由があって、大学でレポートやら論文やらを描き散らしていたころ、文章を書くスピードを計ったら時速400字前後だったんです。

 ですが、さすがにライティングに1時間も使ったらダメに決まっています。なので、前回、英検準1級を受験した際にライティングに30分使ったので、それをそのまま今回の目標にしたいと思います。

 実のところ、前回は120から150ワードの英作文を30分でギリギリなんとか終えられたというのが実情なので、この時間設定には、かなりというか、相当というか、無理があります。いや、無理しかありません。ただ、ここはレベルアップのしどころと自分を誤魔化しつつやっていきたいと思います。

 

 つぎにリーディングですが、これも厄介です。全部で3つのパートに分かれていて、パート1が全25問の短文穴埋め問題、パート2が大問2問の長文穴埋め問題、パート3が大問3題の長文内容一致問題という構成になっています。

 実はこのブログを書く前にちょっとリーディングの過去問をやってみました。その際にかかった時間は、パート2の長文穴埋め問題が大問1つに10分、パート3の大問1つに15分前後でした。

 仮にこの通りに解くとすると、リーディングに割ける70分のうち、パート3が45分、パート2が20分となってしまい、パート1を5分で解くということになってしまいます。

 これはどう考えても不可能です。いくら単語問題といえども1題30秒は絶対欲しいので、パート1は12分30秒必要でしょう。するとこの差の7分30秒をパート2と3の時間を短縮してやりくりするほかありません。

 そこで自分が何とかひねり出した目標時間が次のようなものです。

 

  • パート1 1題30秒:全体で12分30秒
  • パート2  大問1題9分15秒: 全体で18分30秒
  • パート3 大問1題13分:全体で39分

 

 かなりかつかつですが、これ以上削りようがありません。とりあえずはこれを目標にしたいと思います。

 

最後に


  要するに、ライティングもリーディングも相当無茶であるというのが分かりましたね。いっそすがすがしいです。むしろ申し込むんじゃなかったというような気さえします。しかし払い戻しするのも面倒なので、このままやろうと思います。

 さて、あとはどう勉強するかなのですが、どれだけ難しい試験だろうが、自分にできることは、相手を観察して対策を立てることだけです。幸いなことに英検は過去問3回分が公表されているので、まずこの1週間は変なことに手を出さずにこの過去問をできるだけ解いて、目標までの差を計ってみることにします。

 そして次の日曜日に、その結果を踏まえながら残りの5週間でどこをどう強化するのかというのを決めることにしましょう。

 次の日曜日に差が大きすぎてがっかりしている自分しか想像できないのですが、気力が続く限りくじけずにがんばります。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 おしまい。

 

参考文献

 

山中昇「奇跡の英検1級合格大作戦」『英検1級道場』 http://www.eiken1kyu.com/kiseki.html (最終閲覧日2016/12/13)

ヒロ「英検1級の受験法講座」『英検1級.com ~独学で受かる方法をあなたに~』http://xn--1-kz7bt28c1pf.com/category3/ (最終閲覧日2016/12/13)

 

 

*1:2016年度からの新しい合否判定方法について」『公益財団法人 日本英語検定協会』公式ホームページ https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2016admission.html (最終閲覧日2016/12/13) 

*2:この自分の目標の立て方についてはあらかじめ断っておかなければいけないことがあります。「2016年度からの新しい合否判定方法について」(前出) によれば、Item Response Theory というものによって、各年度や各回における合格の難易度を平均化するための調節が最後に入るようです。なので、実は自分のように80%正解するように勉強して実際に80%正解していたから合格するかと言えば必ずしもそうではありません。あくまでも自分は、そのうえでなお、79%以下の正答率しか出せず上方修正がかかることを念じて結果発表を待つよりは、80%の正答率を出しておいて1%分の下方修正までなら大丈夫だと思って待っていたほうが精神衛生的に健全に思えるので、パーセンテージで目標を立てているだけです、そこはぜひ注意してください。

*3:1次試験の内容」『公益財団法人 日本英語検定協会』公式ホームページ http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/detail.html (最終閲覧日2016/12/13) 

*4:「翻訳料金表」『株式会社ジェスコ』公式ホームページ http://www.e-jesco.jp/kakaku.html (最終閲覧日2016/12/13)